忖度なく結論を述べるとVirtueForexは、安全性・取引環境を始めとした全ての面で劣悪なFXブローカーと言わざるを得ない。
VirtueForexについては、多くの情報サイトで否定的な見解が目立つ。FXPEDIA編集部は中立な立ち位置でFXブローカーを評価することを運営理念としているが、VirtueForexに関しては他の情報サイトと全く同意見である。
FXブローカーに限ったことではないが、そもそもホームページ内で本社の所在地を書き間違える企業に信用など微塵も置けない。金融ライセンスの記載には取り消し線がついていたこともあり、ただただ疑問が残る。
取引コストは取引手数料こそかからないが、スプレッドが広くスキャルピングには不向きであり、デイトレードも躊躇するほどだ。
また、スワップポイントはマイナススワップが凄まじく、スイングトレード・キャリートレードには到底不向きな仕様となっており、致命的な取引環境である。
VirtueForexはNDDブローカーで100%入金ボーナスを実施しており、大口取引が可能なFXブローカーではある。しかし、上述の観点から、少なくともVirtueForexに対する編集部の評価は「利用するメリットを全く感じない」というものである。
口座開設を検討するのであれば、FXPEDIA内で紹介しているVirtueForex以外の海外FXおすすめブローカーを選択肢にしてほしい。
評価項目 | 評価 |
---|---|
安全性 | 1.5 |
スプレッド | 2.5 |
スワップポイント | 3.0 |
レバレッジ | 2.5 |
ボーナス | 1.5 |
取扱銘柄数 | 2.0 |
サポート | 2.0 |
総合評価 | 1.8 |
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VirtueForexの口コミ・評判
スプレッドは広い。また、公式サイトではスプレッドについての表記を曖昧にしている点に注意だ。公式サイトに惑わされず、利用する際はしっかりスプレッドを確認しよう。
海外ブローカーである以上、マイナススワップが多いのは仕方ありません。しかしその中でも、マイナススワップが高すぎる通貨ペアがあります。取引の際は注意しましょう。
ボーナスはイマイチ。以前は豪華なボーナスも用意されていたが、今や特別目を引くものはない。ボーナス目当てでの口座開設には向かないし、自己資金の少ない初心者にもおすすめしない。
レバレッジは最大777倍と、海外FX業者の中では平均的。口座残高によるレバレッジ規制は比較的緩いものの、大口トレーダーであれば最大レバレッジがもっと多いところを選んだ方が良いだろう。
日本語は丁寧で、コミュニケーションはしっかりとれます。平日であれば24時間メールによるサポートがあるので、気になることはいつでも尋ねられますよ。
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VirtueForexのメリット

VirtueForexの利用者に「メリットだと思うところ」をアンケート調査を実施した。VirtueForexの多くの利用者がメリットに「ゼロカットシステムがある」「サポート対応が良い」と回答した。
正直、ゼロカットシステムは多くの海外FXが導入しているため、VirtueForexが特別というわけではない。サポート対応が良いとのことだがデメリットにもある通り、チャットはボット対応のみとなっていて有人サポートはメールのみである。
VirtueForexのカスタマーサポート
対応方法 | 日本語対応時間 | スピード |
---|---|---|
ライブチャット | 平日 9:00 ~ 19:00 | 即時 |
メール | 平日 24時間 | 24時間以内 |
電話 | なし | なし |
海外FXブローカーでは、日本語対応が不十分でうまくコミュニケーションが取れない事例があるが、VirtueForexでは日本語対応しているためそういった心配はない。
また、公式ホームページに記載はないが、LINEにて日本語サポートを行っている。
VirtueForexのレバレッジ
VirtueForexの最大レバレッジは、スタンダード口座では最大500倍、スーパーボーナス口座では777倍である。両口座共通で、株価指数・エネルギー・貴金属はレバレッジが100倍に制限される。
最大レバレッジ、レバレッジ制限を他社海外FXブローカーのレバレッジと比較すると、VirtueForexのレバレッジの設定は低いといえる。
また、スタンダード口座は口座残高等によるレバレッジ制限はないが、スーパーボーナス口座口座では口座残高に応じたレバレッジ制限が存在する。
スーパーボーナス口座の有効証拠金残高によるレバレッジ規制
口座残高 | 最大レバレッジ |
---|---|
~300万円 | 777倍 |
~1,000万円 | 300倍 |
1,000万円~ | 200倍 |
VirtueForexのボーナス
VirtueForexではスーパーボーナス口座で入金100%ボーナスを受け取ることができる。2021年12月31日までは、ボーナス受取上限1,000万円とかなりの太っ腹であったが、2022年1月1日より上限が10万円に引き下げられ、以前の1/100という大幅な改悪となった。
また、2022年以降は下記の条件でボーナスが消滅する。
- 口座から一部でも出金した場合
- 口座間資金移動をした場合
- 最終取引から30日間何も取引が行われなかった場合
VirtueForexのデメリット

VirtueForexの利用者に「デメリットだと思うところ」をアンケート調査を実施した。デメリットに「安全性が低い」「スプレッドが広い」と回答をした。
デメリットの集計結果を見てわかるように、多くの利用者(利用経験者も含む)が安全性と取引スペックに不満を感じている結果となった。
VirtueForexのスプレッド・取引手数料
VirtueForexではどの口座でも取引手数料は発生しないが、VirtueForexのスタンダード口座のスプレッドはかなり広く、他社海外FXブローカーのスプレッドでも類を見ない数値だ。到底スキャルピングには適さない。
また、スーパーボーナス口座はスタンダード口座よりはスプレッドが狭いが、他社と比較するとVirtueForexのスプレッドは広いと言える。
VirtueForexのスワップポイント
オセアニア通貨をロングした場合、プラススワップとなることがある一方、低金利通貨をロングした場合のマイナススワップが凄まじい。特に低金利通貨同士のEUR/JPYはロング:-14.731624・ショート:-12.45084となっておりスイングトレード・キャリートレードには到底向かない。
他社の海外FXブローカーのスワップポイントでは、満遍なくマイナスになっていることが多いが、VirtueForexでは通貨ペアごとにスワップポイントが大幅に異なるため、取引には注意が必要だ。
VirtueForexの取扱銘柄の種類
銘柄 | 種類 |
---|---|
外国為替 | 34通貨ペア |
貴金属 | 4銘柄 |
エネルギー | 2銘柄 |
コモディティ | なし |
個別株 | なし |
インデックス | 11銘柄 |
ETF | なし |
仮想通貨 | なし |
VirtueForexでは口座タイプによる取引商品の違いはなく、スタンダード口座・スーパーボーナス口座どちらでも、上記の金融商品はすべて取引可能だ。公式ホームページには仮想通貨FXの取引が可能といった記載があるが、現在は取引を停止しているので注意が必要だ。
VirtueForexの取引可能商品数は少なく、近年の海外FXブローカーで一般的な株式CFDや仮想通貨CFDは取り扱っていない。
VirtueForexの安全性・信頼性
運営会社 | Virtue Technology inc |
所在地 | Azuero Business Center 8F Avenida Perez Chitre, Panama City, Rep. of Panama |
設立年 | 2013年 |
公式ホームページ | https://jp.virtueforex.com/ |
VirtueForexは元々、イギリス法人”VIRTUE TECHNOLOGY GROUP LIMITED”が本社であったが、現在は本社が変更となり、パナマの”Virtue Technology inc”が本社であり、運営を担当している。また、親会社は”EAG TRADING LIMITED”だ。
VirtueForexの金融ライセンス
日本語公式ホームページには”EAG TRADING LIMITED”、”Virtue Technology inc.”のそれぞれの金融ライセンスを記載されているが、実際は企業登録番号が記載されているのみである。
日本語公式ホームページの会社概要にある金融ライセンスの項目にバヌアツ金融サービス委員会登録番号、パナマ共和国金融当局登録番号の記載があり、「金融ライセンスを参照する」という表記がある。いかにもVirtueForexがこの2つの金融ライセンスを取得しているかのような誤解を招く表記であり、誠実さに欠ける。また、同ページの英語・中国語公式サイトでは、2社の金融ライセンスについて記載自体されていない。
この件についてVirtueForexに問い合わせたところ「英語版、日本語版では掲載している内容が一部異なる部分があるが、ライセンスや運営会社・親会社は同じ」と質問の核心を突かない回答を得るのみだったことを付け加えておく。
VirtueForexは分割管理を採用
VirtueForexの資金管理区分は分割管理だが、公式ホームページには管理を担当する銀行名などの詳しい記載はない。補償保険に関しての記載も一切ないため、保険には未加入であることが想定できる。
VirtueForexの口座開設と入出金の手順
- 新規会員登録をする
- メールを確認する
- 本人確認書類を提出する
- 証拠金の入金をする
- 取引を始める
VirtueForexの新規口座開設の方法

手順1.新規会員登録をする
VirtueForexのホームページから口座開設を行う。画面の表示に従い、下記順番にてフォームに必要事項の入力をする。
- メールアドレス
- パスワード
- 名前
- 電話番号
- 口座設定
- 取引についての確認

手順2.メールを確認する
完了すると登録したメールアドレスに、ログイン情報が記載されたメールが届く。その情報をもとに、マイページにログインする。

手順3.本人確認書類を提出する
マイページにて本人確認書類を提出する。本人確認書類として身分証明書、現住所証明書の2つをアップロードする必要がある。
提出した書類は、約1営業日以内に審査が完了する。承認されると承認完了の通知がメールで届く。
VirtueForexの入出金の方法
VirtueForexの入金方法は、「銀行送金(国内)」「仮想通貨(BTC・ETH・USDT)」の4種類の入金方法がある。公式ホームページには海外送金やクレジット/デビットカード入金についての記載があるが、現在は停止中だ。
また、多くの海外FXブローカーではbitwalletなどのオンラインウォレットに対応しているのが一般的だが、VirtueForexではオンラインウォレットに対応していない。
入金方法に関わらず、最低入金額は一律1万円となっている。また、仮想通貨による入金では手数料が無料だが、国内銀行送金では手数料が発生する。
入金方法 | 最低入金額 | 口座反映時間 | 入金手数料 |
---|---|---|---|
国内銀行送金 | 10,000円 | 24時間 | 4,500円 |
仮想通貨 (BTC・ETH・USDT) | 10,000円 | 24時間 | 無料 |
VirtueForexの出金方法は、海外銀行送金のみの一択だ。
出金手数料として、VirtueForexに35USDが徴収される。つまり、VirtueForexでは入金手数料は無料でも、出金する際には必ず手数料が引かれるため、入金した時点でトレーダーはマイナススタートとなる。また、海外銀行送金では約3,000〜5,000円の銀行経由手数料が発生する。
このことから、最低でも約6,500円~8,500円の利益を上げるまでトレーダーの損失は解消されない。
出金方法 | 最低出金金額 | 口座反映時間 | 出金手数料 |
---|---|---|---|
海外銀行送金 | 10,000円 | 3営業日程度 | $35 |
VirtueForexのよくある質問
VirtueForexの取引方法を教えて
VirtueForexは取引方式としてNDD方式を採用している。問い合わせたところNDD/STP(マーケット決済)を採用していると回答を得た。
NDD/STP(マーケット決済)では、トレーダーとインターバンク市場の取引にFXブローカーが介入しないことから、VirtueForexの取引方式は一定の透明性が担保されている。
VirtueForexのロスカットレベルを教えて
ロスカットレベルは90%と海外FXブローカーとしては高めだ。
VirtueForexにはゼロカットシステムはあるか
VirtueForexではゼロカットシステムを採用しているため、口座残高がマイナスとなっても追証が発生するリスクはない。
VirtueForexの口座維持手数料を教えて
VirtueForexでは、最終取引・入金・出金・口座間資金移動のいずれかの行為があった日から90日が経過すると、休眠口座となる。その時点でボーナスが残っていた場合は、全てのボーナスが消滅したうえ、年間6,000円の口座維持手数料が発生する。ただし、口座残高がゼロの場合には口座維持手数料は発生しない。
また、残高がゼロの取引口座は、残高がゼロになった日から90日後に凍結口座となる。
- FXPEDIAが定める評価ガイドラインに従い評価を行った。
- VirtueForexのアンケート調査結果はこちら
- 最新の情報はVirtueForex公式ホームぺージを参照。
- VirtueForexの各種規約:取引条件|プライバシーポリシー
- 掲載内容に関する指摘・問い合わせはこちら

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